
倉庫や工場を売却したいと考えたとき、多くのオーナー様が最初に気にするのは「いくらで売れるのか」ではないでしょうか。
もちろん価格は重要です。しかし、倉庫・工場の売却では、価格だけを先に決めようとすると、かえって遠回りになることがあります。なぜなら、倉庫や工場は住宅と違い、買い手が限られる事業用不動産だからです。
住宅であれば、駅距離や築年数だけである程度の判断ができます。一方、倉庫や工場では、立地、前面道路、天井高、床荷重、用途地域、設備、搬出入のしやすさなど、買い手が確認したい項目が非常に多く、しかも買い手によって重視する条件が大きく変わります。つまり、売却で大切なのは「高く見せる」ことではなく、「欲しい人が判断しやすい状態になっているか」を整えることです。
まず知っておきたいのは、倉庫・工場の売却方法は一つではないということです。
売却の基本は「仲介」と「買取」で、目的に応じて使い分けます。仲介は広く買い手を探せるため高値を狙いやすく、買取はスピード重視の売却に向きます。
ただし、本当に大切なのは、その前に「売却」以外の選択肢も比較してみることです。空き倉庫の中には、売却よりも賃貸で活用したほうが収益性の面で有利になるものもあります。一方で、保有コストや今後の運用負担を考えると、早めの売却が合う物件もあります。売却は単独で考えるより、賃貸継続・仲介売却・買取の3つを並べて比較したほうが、納得感のある判断につながります。
売る・貸す・持ち続けるの比べ方は遊休倉庫の放置は年いくら損するかで、貸して活用する方法は空き倉庫の活用方法5選で紹介しています。
また、売却したあとも同じ場所で操業を続けたい場合は、売却と賃借を組み合わせるリースバックという方法もあります。
そのためにも、売却前には「資産整理をしたいのか」「遊休不動産を現金化したいのか」「事業承継や移転を見据えているのか」を明確にしておくことが大切です。
倉庫や工場は、一般住宅のように近隣事例だけで単純比較しにくい物件です。同じ延床面積でも、接道条件や工業系エリアであるかどうか、クレーン・キュービクル・シャッター・駐車スペースの有無で評価は大きく変わります。
買い手が実際に確認するのは、次のような項目です。
「古いから売れない」と思っていた物件が、立地や用途の相性によって企業から評価されるケースもあります。反対に、見た目がきれいでも用途地域や使い勝手の説明が不足すると、問い合わせが伸びないこともあります。大切なのは「誰に価値があるかを示せるか」です。
倉庫・工場を購入する企業は、担当者だけで売買を決めるとは限りません。経営層や製造、物流、財務など、複数部門で検討されることもあります。だからこそ、単に物件を見せるのではなく、買い手が社内で説明しやすい状態にすることが重要です。
事業用不動産の売却では、現地を気に入る前に、まず資料でふるいにかけられます。情報が曖昧なままだと、買い手は判断しにくく、問い合わせ後に確認事項が増えて検討にも時間がかかります。反対に、必要な情報が整理されていれば、買い手側も社内で比較・検討しやすくなり、それがそのまま成約率に影響します。
売却前に整えておきたい情報は、次の通りです。
稼働中の工場であれば操業状況や明渡し時期も整理し、買い手とのミスマッチを減らすことが大切です。
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古い工場や倉庫を売却するとき、「解体して更地にした方が売れるのでは」と考える方も少なくありません。しかし、既存建物をそのまま利用したい企業が見つかる可能性もあります。先に解体してしまえば、その建物を必要としていた企業への売却機会は失われてしまいます。解体を決める前に、建物付きの状態でどのような需要があるかを確認しておくことも一つの選択肢です。
更地にしてから売る・貸す・定期借地にする場合の比べ方は、工場跡地の活用は売却・賃貸・定期借地のどれが得かで試算しています。
倉庫・工場を探している企業は、それぞれ目的が異なります。物流会社なら大型車の動線、メーカーなら電力や床荷重、投資家なら賃貸需要や収益性など、重視する条件が変わります。同じ物件でも、買い手によって価値の見え方が変わるということです。
工場であれば、製造用途での継続利用を想定する買い手もいれば、別用途への転用を前提に検討する買い手もいます。使い道がはっきり伝われば、古い建物でも反応が出ることがあります。物件情報を広く出すだけでなく、「この物件を必要とする企業は誰か」を考えて情報発信することが重要です。
当社が把握している首都圏の倉庫・工場の売買成約事例から、建物付きの成約価格を土地の坪数で割った値の目安をご紹介します。いずれも成約件数が10〜19件と限られるため、参考値としてご覧ください。
| 都県 | 市区 | 種別 | 集計期間 | 中央値(万円/坪) | 幅(P25〜P75) | 成約件数 |
| 東京都 | 大田区 | 工場 | 直近3年 | 約206 | 168〜240 | 13件 |
| 東京都 | 墨田区 | 倉庫 | 全期間 | 約160 | 122〜236 | 11件 |
| 東京都 | 荒川区 | 倉庫 | 全期間 | 約131 | 124〜167 | 12件 |
| 神奈川県 | 横浜市金沢区 | 工場 | 全期間 | 約69 | 52〜103 | 19件 |
| 埼玉県 | 川口市 | 倉庫 | 直近3年 | 約77 | 62〜99 | 14件 |
| 千葉県 | 柏市 | 工場 | 全期間 | 約29 | 20〜62 | 12件 |
※当社調べ(首都圏の倉庫・工場の成約事例に基づく集計・2026年8月時点)
※建物付きの成約価格を土地の坪数で割った値で、建物の価値を含みます。更地の土地価格ではありません。建物が大きい物件や新しい物件ほど高く出ます。
※市区名から、その市区で売りに出ている物件の一覧を開けます。
このように、同じ首都圏内でもエリアによって坪単価は大きく異なります。同じ市区でも幅が広く、上位と下位で1.5倍以上開くこともあります。査定額の目安として参考にしつつ、最終的な評価は立地・用途地域・接道条件などを踏まえた個別の査定でご確認ください。
売却にかかる税金は、工場売却にかかる税金と節税方法で詳しく解説しています。
失敗しやすいのは、住宅と同じ感覚で売却を進めてしまうケースです。住宅系の会社にそのまま相談すると、倉庫・工場ならではの専門性が十分に伝わらないことがあります。また、「売却しか選択肢がない」と思い込んでしまうことも、機会損失につながりやすいポイントです。
倉庫・工場の売却で大事なのは、査定額だけではありません。どこに載せるか、どんな相手に届くかも同じくらい重要です。
にっぽん倉庫(souko.jp2929.jp)は、倉庫・工場に特化した専門サイトとして、住宅系ポータルでは伝わりにくい事業用不動産の情報を、物件を探している企業や投資家に向けて掲載できます。物件掲載料や査定費用は無料で、募集条件や売却金額が未定の場合でも、倉庫・工場に強い不動産会社が無料で査定し、適切な条件をご提案します。募集条件が決まっている場合は最短当日から掲載を開始できるため、スピーディーに売却活動を進めたいオーナー様にも適しています。また、成約時に発生する仲介手数料・広告費の一部は社会貢献団体へ寄付され、貸主様・売主様名でも広報されます。
現在売りに出ている物件は、売り倉庫の一覧・売り工場の一覧からご覧いただけます。ご自身の物件と条件の近いものを見ると、売り出し価格の感覚がつかみやすくなります。
倉庫・工場の売却で本当に差がつくのは、売り出した後ではなく、売り出す前の準備です。仲介か買取か、あるいは賃貸継続かを決める前に、物件情報を整理し、誰に向いているかを明確にする。これが、売却したい倉庫・工場で考慮すべきポイントです。
「この倉庫、売れるだろうか」「古い工場でも買い手は見つかるのか」「売るべきか、貸すべきか」
そのような段階でも大丈夫です。倉庫・工場オーナー様は、ぜひ「にっぽん倉庫(souko.jp2929.jp)」にご相談ください。倉庫・工場専門サイトだからこそ、物件の特徴を整理し、必要としている相手にしっかり届く見せ方から、一緒にお手伝いいたします。
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一般社団法人にっぽん福福
代表理事
福本 浩一
3歳の頃に両親が離婚し、母親のもとで妹と3人で暮らす。その後、母方の祖父が経営するバッティングセンターで幼少期よりお手伝いをする。
その頃に祖父から『子どもは宝』と教えてもらい地域の子ども達に喜ばれる貢献活動をすることの大切さを学ぶ。
大学卒業後、大手不動産会社へ入社。不動産業を学んだ後に、祖父の経営する会社へ入社。同時に青年会議所に入会する。
青年会議所で社会貢献や地域貢献について学び、祖父の経営する会社でも営業の傍ら社会貢献や地域貢献活動に尽力する。
社会貢献活動を通じて「他の企業にも社会貢献の重要性を広めたい」「社会貢献が当たり前」な社会を実現したいと考え、一般社団法人にっぽん福福を設立する。
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