貸し倉庫の契約書について、何が記載されているのか前もって知りたい方も多いのではないでしょうか。
本記事では、貸し倉庫の契約書に関する基本的な情報と、確認すべきポイントについてご紹介します。実際に契約するときのトラブル回避のためにも、この機会にチェックしておきましょう。
貸し倉庫の契約に記載されている内容は、一般的に以下5点です。
具体的にどんな内容が記載されているか、解説していきます。
貸し倉庫の契約書には、契約者の氏名、住所、電話番号、勤務先などの個人情報を記載する欄があります。これらの情報は、契約を確実に履行するための必須項目。
また、緊急連絡先や契約者との続柄を書く欄も設けられており、トラブル発生時に迅速に対応できるようにするためです。貸し倉庫は、大切な荷物を保管する場所であるため、正確な情報を提供しなくてはいけません。
貸し倉庫を利用する際は、利用に関する禁止事項をしっかり確認しておきましょう。禁止事項には現金や高価な品物、火器などの危険物、臭いの強い物品の保管が含まれます。
これらの物品を保管した場合、補償の対象外となる可能性が高いため、事前に契約書で確認すべきでしょう。また、多くの貸し倉庫では、住居としての利用や宿泊が禁止されているため、この点も確認しておくべきです。
荷物の保証制度についても詳しく確認しておきましょう。契約書には、台風や大雨による浸水、火災による焼失、盗難などのトラブルに対する補償内容が記載されています。
寄託契約の貸し倉庫では、国土交通省の認可を受けた保険加入が義務付けられており、火災保険に加入すれば安心して利用できるでしょう。一方で、賃貸借契約の貸し倉庫の場合、保険への加入は任意であり、契約時にオプションとして加入できます。
補償の範囲や金額を十分に理解し、自身での保険加入も検討してください。
貸し倉庫の契約期間は、通常数ヶ月から1年単位で設定されています。契約書には契約期間が明示されており、期間満了後の更新条件についても記載。自動更新される場合も多く、更新の際は事前通知が必要です。
契約期間中に途中解約する場合の条件や手続きについても、契約書で確認しておきましょう。特に長期利用を予定している場合は、契約期間の条件を十分に理解しておくべきでしょう。
貸し倉庫を解約する際は、事前に解約通知されるのが一般的。解約の3〜6ヶ月前には通知がくるでしょう。基本的に即時解約はできないため、利用停止の予定がある場合は、早めに連絡しましょう。
また、契約期間の途中で解約する場合は、解約手数料が発生するケースもあるでしょう。解約手続きや必要書類についても契約書に記載されているため、詳細を確認して予期せぬトラブルを回避しましょう。
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貸し倉庫の契約書は、主に「賃貸借契約書」「寄託契約書」の2種類があります。契約書はそれぞれ異なる目的と責任範囲で、利用者のニーズに応じて選択されます。
運営会社によって、どちらの契約が適用されるかが決まりますが、ここでは契約内容の違いを理解しておきましょう。
賃貸借契約書は、トランクルームや貸し倉庫を一時的に使用するための契約書です。この契約では、利用者が指定されたスペースを一定期間借りて使用します。
賃貸借契約は、一般的な賃貸住宅の契約と異なり、倉庫スペースを借りるだけの簡素なもの。利用者は、契約期間中に自分の荷物を自由に出し入れでき、倉庫内のレイアウトも自由に変更できます。
ただし、この契約では運営会社が荷物の管理責任を負わないため、盗難や損傷が発生した場合は、利用者自身が対応する必要があります。利用者は、倉庫の使用ルールを守りつつ、自分の荷物を自己責任で管理する義務があるのです。
寄託契約書は、荷物を運営会社に預けて管理してもらうための契約書です。この契約では、運営会社が荷物の保管と管理に責任をもち、利用者は安心して荷物を預けられます。
寄託契約では、運営会社に善管注意義務が生じるため、万が一の事故や損傷に対しても一定の補償はあります。ただし、利用者が荷物を出し入れする際は、運営会社の営業時間内に限られる場合が多く、スタッフの立会いや時間指定が必要となるケースも多いです。
荷物の保管環境や取り扱いに細心の注意を払ってもらえる反面、利用者の自由度は賃貸借契約に比べて制約が多いでしょう。運営会社に全面的な管理を任せたい場合は、寄託契約が適しています。
貸し倉庫の契約書で見るべきポイントを、以下にまとめました。
具体的な内容を確認していきましょう。
貸し倉庫を利用する際、契約前に審査される場合があります。審査の有無は運営会社によって異なり、場合によっては契約者の信用情報や収入状況を確認されるでしょう。
審査が厳しい場合、未成年や住所不定の方、過去に滞納歴がある方などが利用を断られるケースもあります。審査が心配な方は、審査なしの貸し倉庫を選ぶのも一つの方法。審査なしの倉庫は契約手続きがスムーズで、迅速に利用開始できる場合が多いです。
貸し倉庫の契約書は、連帯保証人が必要かどうか記載があります。連帯保証人は、契約者が賃料を支払えなくなった場合に、代わりに支払い義務を負う人です。
この責任は非常に重く、保証人を立てられない場合もあるため、契約前に連帯保証人の必要性を確認するべきでしょう。連帯保証人が不要な場合もありますが、その際は追加の保証金が必要になるかもしれません。
貸し倉庫の契約において、利用料の支払いが遅れた場合の対応も重要なポイントです。契約書には、遅延損害金の発生条件やその計算方法が記載されています。
通常、未払い額に対して一定の利率が適用され、支払いが遅れると追加の費用が発生。そのため、利用料の支払い期限やルールはしっかりチェックしておきましょう。
貸し倉庫の契約期間や解約方法についても、契約書で明確に示されています。多くの貸し倉庫では自動更新の制度があり、契約終了の数ヶ月前に通知が必要です。
また、途中で解約する場合は、解約通知の期限や解約金の有無が記載されているでしょう。長期的に利用する予定でも、解約に関する条件は事前に確認しておきましょう。
貸し倉庫を契約する際は、初期費用と月額賃料が発生します。初期費用は敷金、礼金、保証金が含まれ、賃料の数ヶ月分が必要。
月額賃料は、倉庫の立地や設備、広さに応じて異なります。一般的には、都心部やアクセスの良い場所ほど賃料は高くなるでしょう。契約前に、全体のコストを明確に把握し、予算に合った倉庫を選びましょう。
関連記事:貸し倉庫の利用料金の仕訳ではどの勘定科目が使える?
いかがでしたでしょうか?貸し倉庫の契約書についてお分かりいただけたかと思います。契約書に記載される基本的な項目や、契約の種類、重要な確認ポイントについてご紹介しました。
契約を結ぶ際のトラブルを回避するために、事前にしっかりと確認しておくことが大切です。本記事の情報と照らし合わせながら、契約前の参考にしてみてください。
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一般社団法人にっぽん福福
代表理事
福本 浩一
3歳の頃に両親が離婚し、母親のもとで妹と3人で暮らす。その後、母方の祖父が経営するバッティングセンターで幼少期よりお手伝いをする。
その頃に祖父から『子どもは宝』と教えてもらい地域の子ども達に喜ばれる貢献活動をすることの大切さを学ぶ。
大学卒業後、大手不動産会社へ入社。不動産業を学んだ後に、祖父の経営する会社へ入社。同時に青年会議所に入会する。
青年会議所で社会貢献や地域貢献について学び、祖父の経営する会社でも営業の傍ら社会貢献や地域貢献活動に尽力する。
社会貢献活動を通じて「他の企業にも社会貢献の重要性を広めたい」「社会貢献が当たり前」な社会を実現したいと考え、一般社団法人にっぽん福福を設立する。
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